
コーナーを丹念についてゴロで打ち取るスタイルのガンケル。先発入りを目指しオープン戦でも結果を出していく
新外国人で先発候補のジョー・ガンケルが早い仕上がりをみせている。2月中旬のシート打撃登板ではボールが高めに浮く場面も目についたが、ここまでは順調にきている。
「アメリカではメジャーでプレーできなかった。やはり自分を求めてくれるチームで投げるのが一番だと思ったんだ」
28歳の大型右腕。オリオールズ、ドジャース、マーリンズなどマイナー・リーグに在籍したが、メジャー経験がないのは珍しい。
ガンケルをチェックした他球団のスコアラーは、
広島などNPBで通算45勝の「
バリントンのようなタイプ」と評価する。
実戦に入ったガンケルは「内、外、ストライクゾーンからボールに、ボールからストライクに投げ分けることができる」と強みを強調した。
マイナー通算172試合に登板し、与四球率1.49が示すように制球力には自信をもつ。確かに来日初のキャンプでもボールがばらついた様子はうかがえない。最大の武器はシンカーで「打者のタイミングを崩したり、ゴロを量産することができる」。
今季の先発ローテーションの顔ぶれは、
メッセンジャーの引退で刷新される。不透明な部分が多いが、ガンケルの投球にメドが立てば心強い。「まだボールが高めに浮くケースも多いが、これから修正していく」と先発枠入りに向けて段階を踏んでいく。