
オープン戦で打撃好調の宜保。開幕スタメンを目指してアピールを続ける
躍動する19歳が成長を示している。宮崎での春季キャンプでバットを懸命に振った。
「打球速度とヒットって、ちょっとは関係あると思うんです。それで……。強いスイングで、これまでどおりのコンタクトができれば、ヒットは増えるな、と。より強く振ろうと思ってます」
新人だった昨季はウエスタン・リーグで100試合以上出場してシーズン終盤に一軍昇格。9月6日の
日本ハム戦(札幌ドーム)で「八番・遊撃」としてプロ初出場。同23日の
ソフトバンク戦(京セラドーム)では、
高橋礼からプロ初安打も放ち、存在感を示していた。
「フェ
ニックス・リーグの期間中に動画を見て、勉強したんです。これまではヒットゾーンに落とすことだけを考えていた。足を生かそうとして。だから、逆方向ばっかり意識して狙っていた。ポテンヒットでもいいかなとか、三遊間に転がせばいいのかなって思っていたんです」
小手先に頼らず、自力をつけた今春キャンプ。
西村徳文監督も「キャンプに入って状態がいい」と絶賛し、オープン戦でも「一番・二塁」でスタメン出場の試合が増えている。宜保も打撃への確かな手応えがある。
「ライナーを打っても、昨年はフワァって感じだった。今年はライナーで外野の頭を越せる当たりも打てたらなと思っています」
昨オフには台湾・ウインター・リーグにも参戦。異国の地で、技を磨いて日本に帰ってきた。新星、ここにあり、だ。
写真=BBM