
徐々に調子を上げている山田。五輪での活躍も期待される
梅雨が明ければ、夏がやってくる。
山田哲人の季節だ。7月11日現在でセ・リーグ3位と奮闘するチームを引っ張っている新主将が、さらに状態を上げていく。
これまで、月間MVPに輝いたのは通算6度。2014年8月度、15年7~9月度、16年6月度、18年7月度と、いずれもが暑さが増す季節だ。もとより寒さが得意ではない山田なだけに、気温の上昇とともに成績も上昇させていく。
6月29日の
阪神戦(甲子園)では、8回に左翼席へソロ本塁打を放ち、球団の日本選手では最多となる7度目のシーズン20本塁打を記録。7月11日現在で78試合に出場し打率.269、ともにリーグ2位の24本塁打、61打点の好成績を残すが、プロ11年目の今季は結果だけではなく、主将としての役割も全うしている。
「プレーしていても、『この選手は今どうしているかな?』とかよく思いますし、『この選手はどういう考え方をしているのかな?』と気になったりしているので、キャプテンになることで、周りも見えてきているなと思いますね」。左腕に光るキャプテンマークの重みを感じ、フィールドに立っている。
さらに、今夏は例年とは違う。7月に開幕する東京五輪の野球日本代表メンバーに名を連ねた。目指すは金メダル。ただ、まずはチームでの結果に目を向ける。「シーズンも大事になってくるので、そこでも結果を出して、自分の調子を上げていきたい」。世界の舞台にも立つ燕の背番号1が、得意の季節で波に乗る。
写真=BBM