今季2度目の登板となった4月7日の
オリックス戦(ZOZOマリン)で佐々木朗希が7回を3安打2失点に抑え、今季初勝利を飾った。
球数は自己最多111球に到達。チームは5対2で勝利し、今季最初のお立ち台では同点打の友杉と、勝ち越し打の池田とともに笑顔を輝かせた。
打線の援護に助けられ、「2点を取られたときにはちょっと今日は苦しいかなと思ったんですけど、1年分の援護点をもらっちゃいました」とジョークも飛ばし、ファンと勝利の余韻に浸った。
初回の暴投による失点と2回の適時打を許したボールは、いずれもフォーク。「投げた瞬間からそれていた」と、3回以降はスライダー主体の配球に転換すると、4回には九番・安達にスライダー5連投で三振を奪うなど、徐々に調子を取り戻した。吉井監督も「尻上がりに良くなった。良い投手はそういう投球センスがある」と、修正力をたたえた。
勝敗がつかなかった今季初登板は8球団、2度目の登板には5球団のメジャー関係者が視察に訪れた。昨季は契約更改が難航し、初の越年。早ければ今オフにもメジャー移籍の可能性もある“令和の怪物”は、年間を通じた活躍を目指す。
「なるべく自分のベストなパフォーマンスを出した上で抑えたいです。なるべく自分の形で勝負しないと、1年間で見たときにはいい数字は残らないのかなと思います」
昨季は15試合に登板し、7勝4敗で防御率は1.78。まずは初の規定投球回到達が期待される。上々の滑り出しを見せた右腕は、絶対的なエースに成長を遂げる。
写真=高塩隆