7月13日、社会人野球最大のイベントである都市対抗が東京ドームで開幕する。3年連続出場へ導いたHonda鈴鹿の左腕エースは高校、大学と苦境を経験。大きな“ピンチ”を乗り越えた今、多くの人に勇気を与えようと意気込んでいる。(→関連記事「Honda鈴鹿・成長を確認する場」) 取材・文=岡本朋祐 写真=宮原和也 
大阪桐蔭高では3年春、夏の甲子園で連覇を経験。同級生の投手には阪神・藤浪、オリックス・澤田がいる
最後の第6代表決定戦で156球シャットアウト
どんなピンチも、苦しいとは思わなくなった。マウンドに立てる喜びがまず、心に浮かんでくるからだ。
平尾奎太は毎日、提出する野球ノートに「野球ができることに感謝」と書いている。グラブの中にも、同様の言葉が刺しゅうしてある。
都市対抗東海地区二次予選の第6代表決定戦(岡崎市民球場)。ホンダ鈴鹿は、窮地に追い込まれていた。第1代表決定戦から第2、4、5代表決定戦と4連敗。昨年も第1代表決定戦から3連敗を喫し、第5代表を手にしたが、今年はそれよりも厳しい、瀬戸際に立たされていたのだ。
東京ドーム最後の切符をかけた、永和商事ウイングとの大一番・・・
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