プロ2年目を迎えた次世代ホープであり、しなやかな腕の振りから放たれる力のあるストレートは魅力十分。甘いマスクで女性ファンも急増中の右腕が、一軍のマウンドで輝く日はそう遠くはない。


　次世代のエース候補が順調にステップアップ中だ。開幕から高卒2年目の田中瑛斗は二軍で先発ローテを任されている。それでも中7日や中8日など登板間隔を十分に与えられているだけに、本人は「投げさせてもらっている」と控えめだが、それだけ投げさせられるだけの体力が付いてきたとも言える。「現在の体重は76キロ。食事の量も気をつけていますし、体脂肪も付かないように。夏場に向け、しっかりと貯金をつくれるようにですね」。入団時は62キロだったが、地道な体づくりの成果は着実に現れてきている。

　身長184センチから投げ下ろす直球が最大の武器。150キロを超え、キレも伸びもある。1年目から指導する加藤武治二軍投手コーチは「体力が付いたときの将来像は僕には見えない。とんでもない投手になるかもしれない」とポテンシャルの高さを認める。変化球も器用に操るタイプで、力強い真っすぐとのコンビネーションは現エースの上沢直之に・・・