昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。 巨人に若き投手が台頭

表紙は後楽園球場のON。内野にも芝が見える
今回は『1966年7月11日号』。定価は60円だ。
うかつだった。ずっと気にしていたのに見逃してしまった……。
「長島」が「長嶋」に変わった瞬間だ。
この連載では、最初から「
長嶋茂雄」にしていたが、雑誌の表記は「長島茂雄」だった。戸籍上はずっと「長嶋」だから、マスコミ側の問題なのだが、週べに関しては、1966年3月28日号から「長嶋」になっていた。
この手の連載の醍醐味と思っていたのだが、残念。
巨人では44イニング無失点記録を作った新人・
堀内恒夫の帽子が話題に。全力で投げるたびに回るのだ。若さの証拠のように書かれていたが、のちに聞くと、実際には全力投球を“演出”するため、わざとワンサイズ大きな帽子をかぶっていたらしい。
この号では、堀内の生い立ちからの話を紹介。有名だが、4歳のときにうどんを作る機械に指を挟み、右人さし指の先を大ケガ。それによって指が多少短い状態になり、結果的にはカーブに独特の回転をかかる話などがあった。
巨人投手陣では、左ヒジ痛に苦しむ
金田正一がようやく復帰したが、どうも本調子からは程遠い。そんな中、6月21日のサンケイ戦では金田が崩れた後を投げた
高橋一三がリリーフし、プロ初勝利を挙げた。
V9の左右エースがメーンステージに上がってきた。
東京オリオンズのユニフォームの左袖とグラウンドコートの胸に桃太郎のイラストが入った。また公式な背番号ではないが、マネジャーが110、トレーナーが119を着けるようになったという。110は少し嫌だが、119は気がきいている。
その東京では6月17日の西鉄戦で、
小山正明が通算58無四球試合の日本新記録を作った(21日には59試合に)。
『記録の手帳から』によれば、この年の小山は566人の打者に対し1981球、1人平均3.5球。うちボール球は659球だったという。さすが精密機械だ。
小山は、
「投手というものは四球を出したら何もならん。ただストライクを安打されたら仕方ないとあきらめもつく」
と話していた。
では、またあした。
<次回に続く>
写真=BBM