選手にとって、開幕はオフシーズンからの大きなターゲットだった。チームにとっても開幕戦に勝ち、さらに3連戦を勝ち越せば、間違いなく勢いが生まれるはずだ。ここからは12球団の“開幕男”たちを一挙紹介しよう。 ※年齢は2021年満年齢
H - M(PayPay ドーム) カメラ:湯浅芳昭
L - B(メットライフ) カメラ:古賀恒雄
E - F(楽天生命パーク) カメラ:井沢雄一郎 今宮健太 #6 打っても守っても美技披露
ひと味もふた味も違う。豪快なスイングによる会心の一発から始まった2021年シーズン。第2戦では“らしさ”も光った。初回、1点を先制されてなおも二死満塁の場面で、
ロッテ・
鳥谷敬の三遊間のゴロを横っ跳びで捕球。すぐさま体を反転させて一塁に送球しスリーアウト、大量失点を防いだ。打つほうでは9回一死二塁、
益田直也のシンカーをとらえると、打球は中堅・
藤原恭大の頭上を越えるサヨナラ打に。第3戦も逆転サヨナラにつながる一打を放った。全試合出場への並々ならぬ思いが、プレーに表れている(写真は27日、
工藤公康監督の監督通算500勝目でもあった)。
早川隆久 #21 プロ初登板初勝利!

楽天/投手 23歳
第3戦、楽天のドラフト1位ルーキー・
早川隆久が圧巻のデビューを飾った。雨が降る悪コンディションの中でも、冷静さは見失わない。満塁のピンチを2度迎えたが、「打たれてもいいから、腕を振っていこう」という意識が好投につながり、いずれも無失点で切り抜けた。104球を投げて毎回の8奪三振、6回4安打無失点でプロ初勝利。これは球団史上初となる開幕カードでの新人初先発初勝利でもあった。
田中将大離脱のショックを打ち消す快投となった。
宮城大弥 #13 緩急自在の投球術
緩急自在の投球で“山賊打線”を翻ろうした。第2戦目に先発した20歳。140キロ台後半の直球に、120キロ台のスライダー、110キロ台のチェンジアップ、さらに100キロ台のカーブと、巧みな投球術で、
山川穂高、
中村剛也ら強打者たちも手玉に取った。7回2失点で、チームに今季初勝利をもたらし「うまく緩急を使えた」と納得の表情。高卒2年目とは思えぬマウンドさばきからは・・・
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