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止まらない燕の快進撃 SPECIAL INTERVIEW

ヤクルト・内山壮真インタビュー 打てる捕手への道 「チームの柱として活躍できるように」

 

打席では力強い打球を広角に打ち分け、マスクをかぶれば経験豊富な投手を好リード。また1人、スワローズの将来を担う選手が現れた。小柄ながら攻守で際立つ存在感――。光り輝く若燕がチームに大きな勢いを与えている。
取材・構成=小林篤 写真=井田新輔、高原由佳、小山真司
※成績は6月27日時点

先発出場がアナウンスされると、チーム一番の拍手が送られる。それだけファンが寄せる期待も大きい


課題に向き合いながら


 高卒2年目で抜てきされた一軍キャンプ、オープン戦で結果を残し初の開幕一軍入り。開幕戦からマスクをかぶって勝利に貢献する活躍を見せ、今も正捕手・中村悠平とともに投手陣を支え続けている。チームの連覇、そして目標である「首位打者のタイトルを獲れる捕手」へ向け、日々汗を流している。

──開幕一軍入りからここまで38試合に出場しましたが、捕手としてのプレーを振り返っていかがですか。

内山 まだまだ勉強不足で、やるべきことがたくさんあるなと感じています。配球はもちろんですし、送球ひとつにしても精度が低い。技術的な面で学ばなければいけないことがあります。先発で出場しない日は、ベンチで打者の特徴や、配球を考えながら勉強しています。

──それでも先発マスクをかぶれば21戦15勝。チームを勝利に導いています。

内山 いろいろな経験をさせてもらっているので、課題がまだまだたくさんある中で、少しずつ成長できているのかなとも思います。

──勝つことで自信もついてきたのではないですか。

内山 投手を引っ張ることについては、少しずつできてきたのかなと感じます。

──まだまだと言う中、交流戦では俊足の周東佑京選手(ソフトバンク)の盗塁を防ぐ場面もありました。肩はアピールポイントと言ってもいいのではないですか。

内山 肩はそこまで強くはないので、自分の強みはフットワーク、握り替えの速さかなと思っています。

──握り替えでは、バントで高くバウンドした打球を素手で捕球し、ゲッツーを完成させる場面もありました。

内山 バント処理の練習は常日ごろやっていますし、素手で捕球することも練習しています。不安なく、対応できました。なんとかピッチャーを助けたいという思いでプレーしています。

──試合に出場すると、イニングが終わるごとに投手と会話を欠かしません。

内山 自分たちがやろうとしていることに対して・・・

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