
先週、ZOZOマリンでのロッテ6連戦でもチームの勝利のためにプレーした
同一カード6連戦の難しさ
イレギュラーな形で開幕した今季、パ・リーグは8月23日まで同一カード6連戦を戦うことになっています。ここまで
ソフトバンク、
オリックス、ロッテとの6連戦を経験しましたが、率直に1週間が「長いな」と感じましたね。通常の3連戦なら3試合で戦う相手が変わる。気持ちも1回リセットすることができます。リフレッシュした感覚で1週間の後半に臨めますから。だけど、6連戦だとそういうわけにはいきません。気持ちの切り替えが難しいですね。
1試合が終わるごとに、どのような打ち取られ方をしたか、どのような球を打ったかは当然見返しますが、3連連と6連戦ではいろいろ変わってくる部分もありました。やっぱり、相手の配球の違いをすごく感じています。6連戦仕様の配球に対応しなければいけませんね。
でもそれ以前に、うまく波に乗って6連戦に入っていければ打ち続けることも可能だな、と。例えば山川(
山川穂高)さんはソフトバンク6連戦で5本塁打しましたよね。逆に言えば守っている側からすると、キーとなる打者を調子づかせてはいけないということ。そのあたりが6連戦を制すカギになるような気がします。
それと、6連戦の戦いやすさというか、中継ぎ投手が6連投するのは難しいことですよね。相手がどれだけ連投しているかを考えると、今日はこの投手がマウンドに上がりそうだな、今日はこの投手は投げないのかな、という予測を立てられやすい。ビハインドのとき、そういったところから反撃の糸口がつかめるかなとも感じています。
シンプルな考えで打席へ
僕自身は開幕からなかなか打撃で結果が出ませんでした。ソフトバンク6連戦が終わった6月28日時点で打率.162、オリックス6連戦が終わった7月5日時点で打率.226。そしてロッテ6連戦が終わった12日時点では打率.241と徐々に上がってきました。ただ、ヒットが打てない時期も、バッティングが本当にグチャグチャになっていたわけではありませんでした。
家でバットを握ったり、休日でも何かをつかめないかとバッティング練習をしに行ったり試行錯誤は重ねましたが、打席ではその時点でできることをしっかりやろうということだけを考えていました。それを我慢強く積み重ねていけば、少しずついい方向に行くと信じて。スランプのときは“最低限”をこなす意識は大事だと思います。例えば一塁にランナーを置いて打席に立ったとき、ヒットを打てなくても進塁打を放つ。併殺になりそうになっても、一生懸命に走って一塁に生きる。そのあとに盗塁を決めて、自分が二塁へ進むといった感じです。
特に
西武打線はあれだけヒットや長打を打てる打者がいるので、自分自身のやるべきことが分かりやすい。自分の役割を果たせば、あとに続く打者が走者をかえしてくれると信じることができるんです。信頼があるので打席で割り切ることができる。シンプルな考えで打席に立てるのは僕にとっては大きいですね。
愛犬との散歩でリラックス
もちろん打撃で結果が出なくても、しっかりと切り替えて、守っているときは守備に集中しようと心掛けています。ただ、プロに入って、ここまで打撃で結果が出なかったのは初めてだったので……。やっぱり守備のとき無意識のうちに打撃のことをいろいろ考えてしまうこともありました。だから、意識的に自分の中で頭を切り替える作業をして守備に就くようにしていましたね。
今年から主将になりましたし、不振でも態度に出さないように立ち居振る舞いにも気を付けています。とはいえ、落ち込まないようにと思っていても、どうしてもそういうふうになるときもあります。自分が沈んでいるように見えるとき、ベンチから声を掛けてもらったりして……。チームメートから助けてもらっていることをすごく実感しています。
そういえば新しいキャプテンマークに気付いてもらっていますか? サンプルが4種類あって、周りと相談しながら、その中から一番、シンプルでないものを選びました(笑)。そんなに派手でもないし、丸みもあって、自分では気に入っています。

ホーム用[上]、ビジター用[下]のキャプテンマーク
とにかく、シーズン中にはいろいろなことが起こります。気持ちの浮き沈みもありますが、なるべく気分転換するようにしています。僕は犬の散歩ですかね。チワワを飼っているんですけど、本当に無邪気でかわいいんですよね(笑)。すごく癒されます。犬と散歩をしたり、遊んだりすると、また頑張ろうと思いますね。
7月10日の試合から上限が5000人ですけど球場にお客さんが入るようにもなりました。やっぱりいいですよね。無観客ではどうしても寂しさがありましたから。チャンスで打席に入ったときに大声援がないというのは……。まだ、ビジターなので、21日からメットライフドームでファンとともに戦える日が待ち遠しいです。
【読者からの質問】
Q. ライバルと呼べる存在はいますか?(埼玉県・獅子男・男性) A. 負けられない存在の人はいない ライバルですか……。僕は昔から周りを気にするより、自分のやるべきことをやりたいという思いがあるので。だから、負けられない存在の人はいないんですよね。それよりも周りの選手を「すごいな」という目線で見て、参考にすることのほうが多いです(笑)。えっ、同級生のトノ(
外崎修汰)ですか? ライバルなんて思ったことはまったくありません。二遊間を組んでいますし、毎日たくさんコミュニケーションを取っていますよ。調子がいいときはお互いに「ヨッシャー」と声を掛け合って、悪いときはお互いに慰め合いながら毎日を過ごしています(笑)。
PROFILE げんだ・そうすけ●1993年2月16日生まれ。大分県出身。179cm75kg。右投左打。大分商高から愛知学院大、トヨタ自動車を経て2017年ドラフト3位で西武入団。1年目から正遊撃手となり、新人遊撃手としては初のフルイニング出場を達成。2、3年目は「二番・遊撃」で連覇に貢献した。今季から主将。主なタイトルは新人王(17年)、ベストナイン(18、19年)、ゴールデン・グラブ(18、19年)。