週刊ベースボールONLINE

森雄大 投手 #16

指揮官の期待に応えるために

 



 苦しいルーキーイヤーを、森雄大はしっかりと受け止めた。12年のドラフト1位で、広島と2球団競合の末に入団した左腕の1年目は一軍登板なし。二軍でも登板9試合で3勝4敗、防御率5.71の成績に終わった。
 
 「納得できるシーズンではなかったけど、成長できたと思います。1年トータルでは満足していないけど、最後の方は良いものをつかめた」。不本意なシーズンを送りながらも、キッカケはつかんだ。 

 ケガに悩まされた1年だった。昨年中に身長が1センチ伸びるなど、まだ成長を続ける体が悲鳴を上げていた。7月にはフレッシュオールスターに選ばれ、先発予定だったが、直前に腰痛を訴えて登板回避。その後は2カ月間、リハビリ中心の生活を送った。「体の弱さがあったので、コンディションを作ることができなかった」。投げたくても投げられない、もどかしい日々の連続だった。

 明確に見えた課題を克服するためにも、オフは肉体改造に取り組む。「入団当時は74キロと言ってましたけど、実は70キロでした。今がちょうど74キロぐらいなので、78キロまで増やしたい」。まだまだ一軍は遠い存在。体力作りを最優先に、今季はまず二軍でローテーションを守ることを目標に、一から始めるつもりだ。

 2年目の今季は高校No.1投手の桐光学園高・松井裕樹も入団してくる。同じドラフト1位左腕のライバルとなるが「焦る必要はない。まだ(自分は)成長段階なので」と冷静に自分を見つめる。星野監督は「森と松井で、数年後に左の2枚で競い合ってほしい」と両輪左腕がチームの将来を担うと考えている。指揮官の期待にも応えるべく、礎となる1年にする。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング