週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

牧原大成内野手・一軍生き残りへこなす、複数の役割

 



 工藤改革により、初の開幕一軍をつかんだ男がいる。11年に育成ドラフトで入団し、12年6月に支配下登録された牧原大成だ。昨季は主に遊撃手としてウエスタン・リーグ新記録のシーズン120安打、打率.374で最多安打、首位打者の2冠を獲得した。ただ、打撃面が評価されての抜てきではない。最大の魅力はその順応性だった。「捕ることは何とかなります。ノックで確かめていきたい」。内野手登録の背番号69が新たに挑戦しているのが、外野守備だ。昨季日本一になったチームの一軍に生き残るには、多くの仕事をできる必要がある。その一つが、中堅の守備固めだった。

 紅白戦からセンターの守備に就き、適性を確かめられた。「非常にいい動きだったね。バリエーションが増えた」と早い時期に指揮官のお墨付きも得ている。本多、今宮の二遊間など、内野は付け入るスキはないが、工藤監督は接戦の終盤に左翼・内川を一塁へ回し、外野の守備を固める作戦を考えていた。昨年12月に右足首を手術した長谷川は、開幕戦はDHでの出場。外野の守備固め職人だった城所は2月のオープン戦で左腕を骨折し、戦列を離れた。柳田を強肩が生きる右翼に回し、中堅に牧原を入れる。7対0と快勝した3月31日のオリックス戦(ヤフオクドーム)では、早速、このパターンが実行された。

 昨季、二軍で14盗塁した足は代走としても起用可能だ。昨秋の21Uワールドカップでは日本代表の主将も務め、大会ベストナインに選ばれた若き才能は、「今年は一軍に定着したい」との強い決意を語る。一人何役もの仕事をこなせる切り札は、工藤監督の信頼を確かにつかんだ。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング