1年目から貴重な役割を任されたのは
石崎剛だ。ストッパー
呉昇桓につなぐ「勝利の方程式」の大切なピース。即戦力の評価どおりに開幕一軍に滑り込んだ。
「社会人時代から先発、リリーフの両方をやっていたので、苦にすることはありません。与えられたところで結果を残していくことだけです」
初登板となったのは開幕カード3戦目の3月29日対
中日戦(京セラドーム)だった。3点リードの8回に登板し、エルナンデス、谷繁、井領の3人を7球で封じて初ホールドをマークした。
茨城・三和高3年夏には、プロ10球団の注目を集めた逸材だった。しかし、新日鐵鹿島に就職し、昨年の都市対抗では富士重工業の補強選手として出場して優秀選手に輝いていた。
石崎は「一番気持ちが乗っていくのは真っすぐです」と最速151キロの武器を引っさげて、ドラフト2位で
阪神入り。オープン戦は5試合14イニングを自責0。右のスリークオーターから物おじしない投球で生き残った。
当初は先発入りの可能性もあった。2年連続で50試合以上に登板した安藤、キャンプ中の故障で出遅れた福原らにかかる負担も考慮されて、リリーフ組に収まった。和田監督も「マウンドでの度胸、立ち居振る舞いが落ち着いている。球威があるので大事なところでもつぎ込んでいける」と手応えを感じている。
今まではベテランに頼っていたが、松田、島本らも加わっての必勝リレーのポジションに石崎が名を連ねる。「これからもテンポ良く投げたいです」。初ホールドの記念球は実家に送られた。虎の孝行息子がチームの優勝争いをけん引していく。