プロ3年目、飛躍のシーズンを過ごしている。
二木康太は開幕から先発ローテーションの一角を担い、春季キャンプから「ピッチャーの中では期待している1人」と評価していた伊東監督の抜てきにしっかりと応えている。
4月12日の
楽天戦(Koboスタ宮城)、完投でプロ初勝利を飾る上々のスタートを切った。一時は2勝5敗と黒星が先行したが、交流戦は3戦3勝で持ち直した。それでも「この3試合は反省しかない。早い回で代わっているし、いい調子で投げたわけでもない」と自分に厳しい姿勢が頼もしい。
試練も味わった。6月25日の
西武戦(西武プリンス)で5回7失点と打ち込まれると、7月8日の
日本ハム戦(札幌ドーム)では自己最短の3回しか持たずに9失点。2試合続けてKOという失意の結果に、「ブルペンから球がいってなかったし、それを何か変えることもできなかった。何が悪いかも分からないまま進んでいった感じだった」とうなだれた。
ただ、これで落ち込んでいるようでは一軍のローテは守れない。後半戦最初の登板となった7月19日。敵地での西武戦に先発し、6回途中まで8安打を浴びながら2失点と要所を締めた。チームの連敗を6で止める奮闘に「最高の準備をして今日のマウンドに上がりました。まだ納得のいく結果ではないですが、次につながる投球はできた」と自信を取り戻した様子。これが6勝目。目標の2ケタ勝利まで、もう一踏ん張りだ。