
実戦で結果を残して開幕一軍を狙う
昨年10月、クライマックスシリーズ・ファイナルステージで、
ソフトバンクに1勝もできずに敗退した
西武。大きな敗因として
辻発彦監督は「選手層の薄さ」を挙げていた。最も必要とされたのが、内野各ポジションの2番手だ。
源田壮亮を筆頭に
中村剛也、
外崎修汰とレギュラーの守備力は非常に高い。自ずとバックアップにも相応の力量が求められる。そこで獲得したのが
森越祐人だ。
「自分が必要とされている役割は分かっている」と本人。「二遊間や(三塁)中村さんなどに何かあったときに『今日は森越で行こう』と思われたら、自分が西武に来た意味があると思う。もし自分が監督の立場なら、そういういう選手が1人いてくれたらすごく助かる。そういうポジションって非常に大事だと思います」
信頼を勝ち取るためにキャンプ初日から高い意識で臨んでいる。「守備で獲ってもらっているので、特に一発目のシートノックは大事。そこでしょうもないミスをしたら、それはなかなか消せないので」。
疑問が生じれば技術向上のため後輩の源田に助言を求めているという。10年目を迎えた熟練選手のこうした懸命な姿勢に、間違いなく周囲は感化されるだろう。
「ライオンズは選手の個性が強くて、それがまとまって一致団結して相手に向かっていくので、爆発的な力が生まれるのかなと感じます。その一員として戦えるのが楽しみです」
安定感抜群の守備。また一人、頼もしき内野の名手が加わった。
写真=BBM