開幕以降は守備固めが多くなっているが、その中でも自分の役割をまっとうしてレギュラー獲りへ向け一歩ずつ進んでいる
虎視眈々とポジションを狙うのは
板山祐太郎だ。アグレッシブな姿勢は矢野監督も「すべてのプレーに気持ちが出ている」と称賛している。
6年目で初の開幕一軍入り。外野は
サンズ、
近本光司、
佐藤輝明で開幕し、現状で内野も固まっている。板山はその間隙を縫って入り込むつもりだ。
「僕が結果を出しても、そこそこだったら若手選手にチャンスがいってしまう。だからもっと目立った結果を出さないといけないと思ってます」
春季キャンプは二軍だった。昨季も一軍で5試合の出場にとどまった板山だから仕方がなかったが、そこから巻き返して逆転の開幕一軍を果たした。
レッズ・
秋山翔吾の自主トレーニングに参加した左打者は、緩いボールを繰り返し打ちながら打力アップに努めた。オープン戦に合流すると結果を出し続けた。
オープン戦は10試合出場し、1本塁打含む5打点で、打率.333をマークで、評価を急上昇させた。「補殺や球際をテーマにやってきた」という守備でもアピールした。攻守にレベルアップが認められたが、ここからは一軍生き残りを懸けた勝負になってくる。
「もっと目立っていきたい。チームが日本一になるのに、そのワンピースになりたい」
投打に戦力層が厚くなったチーム内の競争に挑みながら定位置を奪うつもりだ。
写真=BBM