
思い切りのいい打撃が魅力の山本
打球を遠くに飛ばせる長所が魅力だ。近年のプロ野球界は右投げ左打ちの好打者が増えている中で、右投げ右打ちの大砲は貴重な存在と言える。
育成2年目の
山本大斗には、将来性を感じる。高卒4年目の
山口航輝が一軍で頭角を表しているが、右の大砲としてライバル関係になりそうな予感も漂う。プロ1年目の成績は二軍で、打率.224、5本塁打だったが、イースタン開幕戦で初打席初球本塁打を放つなど、思い切りのよさと、数字には表せない勝負強さを持っている。
注目を浴びるようになったのは、昨秋に宮崎で行われたフェ
ニックス・リーグでの活躍だ。本塁打を5発マークするなど量産し、今春の石垣島キャンプは一軍に相当するA組で汗を流した。育成野手で唯一の抜擢をした
井口資仁監督も「外野争いが楽しみ」と口にするほどだった。
2年目を迎えるにあたって、今季は二つの目標を掲げていた。「まずは支配下登録。それが一番の目標です。もう一つは一軍の試合に出て、少しでもチームの勝利に貢献できるようになりたい」。現時点で目標は達成できていないが、それをかなえることができる土壌がチームにはある。
開幕前には
佐藤奨真、
小沼健太の2投手が育成から支配下登録され、今季は早くもプロ初勝利をマークした。昨年も
本前郁也、
植田将太、オフには
森遼大朗、一昨年は
和田康士朗が育成から昇格し、昨季は盗塁王のタイトルも獲得している。
5月25日のイースタン・
西武戦(CAR3219)では逆方向への一発もマーク。7月23日のフレッシュオールスターではイースタンの「五番・右翼」でスタメン出場。打撃の幅も広がっているだけに、ここからのアピールが楽しみだ。
写真=BBM