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第75回JABA東京スポニチ大会

三菱自動車倉敷オーシャンズ初優勝を遂げた勝因

 

三菱自動車倉敷オーシャンズは決勝トーナメントで、準決勝、決勝と2試合連続で無失点に抑え初の頂点に立った。首藤監督は大田スタジアムで宙を舞った[写真=松田杏子]


盤石の投手陣&強力打線コツコツ野球が開花!


 第75回JABA東京スポニチ大会の決勝が3月12日に大田スタジアムで行われ、三菱自動車倉敷オーシャンズが明治安田生命を2対0で破って初優勝。6月に開催される日本選手権への出場権を獲得した。

 首藤章太監督(熊本商科大)は「私自身もビックリしています。ただ、スター選手はいませんがコツコツと地道にやってきたことが優勝につながりました」と笑顔を見せた。

 勝因は、絶対的エースの廣畑敦也(帝京大)をリリーフに回した策がズバリとはまったことだ。逆に「廣畑につなぐ6回までを誰が埋めるか」(首藤監督)がポイントだったが、彦坂魁人(西日本工大)と矢部佑歩(立大)が好投。「年明けからずっと良いピッチングをして投手陣の中心になってくれました」と指揮官が高く評価する彦坂は決勝で8回を零封。また、このオフは「ストレートの強さと変化球の精度を上げてきました」という矢部は、昨秋の都市対抗で日本一となったホンダとの準決勝で8回途中まで無失点。そして、廣畑は準決勝で一死二、三塁のピンチで2者連続三振を奪うと、決勝も最速150キロの真っすぐを武器に9回の1イニング抑えるなど、大会4試合で最後を締める見事な火消しぶりで、最高殊勲選手賞を受賞した。

 一方、大会前は調子が上がらなかったという打線だが、予選リーグ初戦のJFE東日本戦で12安打8得点。「初回に2点先制され、昨季ならそのままズルズルといってしまう展開でしたが、チームとして後ろへつなぐ意識を持って打ち勝つことができました」と沖成樹(MSH医療専門学校)。また、移籍の渕上大地(日本福祉大)は五番・一塁手で12打数4安打5四死球といぶし銀の活躍を見せた。渕上は昨季まで所属していた三菱重工広島の活動終了に伴い引退する意向だったが「都市対抗で出場機会がなく、この気持ちのままで終わらせるのは悔いが残る」と現役続行を決意。右打ちで強打の内野手を求めていた倉敷オーシャンズへ移ったが、「これまで強豪でやってきた経験をよく話してくれています」(首藤監督)とチームに溶け込んでいる。

 頼りになる31歳のベテランも加入し、今後は「4人目以降の投手陣の底上げと、打力に力強さを付けていきたい」と語った首藤監督。さらにチーム力を向上させ、チャレンジを続ける。(取材・文=大平 明)
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