大阪桐蔭高との近畿大会1回戦で7回コールド敗退も、塔南高は京都2位校としてこの秋、しっかりとした足跡を残した[写真=佐藤真一]
当たり前のことを当たり前に京都の公立校が快進撃
公式戦では先攻チームのノック中に行われることが多い、場内アナウンスによる先発発表。京都府高野連から21世紀枠の推薦を受けた塔南高の選手たちはその放送を、どの高校より真剣に聞いているに違いない。なぜならば、そのときまでスタメンを知らないからだ。これは昨年の春から指揮官となった野口知紀監督の方針で、練習試合でもプレーボール直前までホワイトボードを裏返したまま。ベンチ入りの選手全員が出る準備をして試合に臨んでいる。
全員が地元出身選手の公立校。京都府内では上位進出の常連で、今秋は準優勝を遂げた。試合内容からも充実ぶりが伝わる。龍谷大平安高との準々決勝で完封勝利(6対0)を収めると、京都外大西高との準決勝では147キロ右腕・
西村瑠伊斗に10安打を浴びせ6対1と快勝。今夏の甲子園4強の京都国際高との決勝では1点差(5対6)と互角に渡り合った。京都2位という結果に野口監督は・・・
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