今季の日本シリーズでは、投手陣の層の厚さで広島を圧倒したソフトバンクが2年連続の日本一を手にした。その投手陣に秘密兵器が加わろうとしている。全国区では無名なドラフト6位指名の長身本格派右腕だ。 取材・文=岡本朋祐、写真=BBM 
187センチの長身から縦振りの投球フォームで投げ下ろす本格派右腕だ。4年間でリーグ戦18勝を挙げた
社会人野球に触れより上の世界を目指す
後戻りは絶対にしないという決心でプロ1本に絞った瞬間だった。大学3年生の秋のこと。金沢星稜大・北川良監督が運転する車の中で、
泉圭輔は意を決し、自分の思いを切り出した。
「突然でしたからね。もうビックリしましたよ。(卒業したら)社会人へお世話になると思っていましたし、向こう(社会人)のほうもいい感触でしたから。でも、泉が決めたことですから、そこは即座に『よし、それなら!』という気持ちに私もなりました」と北川監督は回想する。
ある関西の社会人チームの練習に参加させてもらう機会を得た。北川監督の車に乗り、いざ大阪へ。練習に参加した泉は・・・
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