10月11日にドラフト会議が行われ、支配下で77人、育成で51人が指名された。それぞれの選手にドラマがあり、運命の日までの努力の足跡を追う。第1回は164cmの獅子のスピードスター候補だ。 取材・文・写真=岡田浩人 
関根学園高[新潟]からドラフト指名を受けるのは、17年の巨人育成8位指名の荒井颯太外野手以来、2人目である
164cm(10月11日ドラフト会議当日に配布された球団資料は167cm)。入団が決まれば最小兵のNPB選手となる。まだあどけなさの残る顔つき。加えて体重は65kgと細身で、関根学園高の安川巧塁監督は「普段の学校生活ではまったく目立たない存在。ドラフト翌日もほかの先生たちから『どの子が滝澤くんなの?』と聞かれたほど」という。
しかし、ダイヤモンドでは強烈な存在感を発揮する。巧みなバットコントロールで広角に打ち分け、走塁では50メートル走5秒8という俊足であっという間に塁間を駆け抜ける。
特筆すべきは遊撃の守備で、センターに抜けようかという当たりを好捕すると体を一回転させ一塁への正確な送球で打者をアウトにする。抜群の身体能力とスピードあふれるプレーが身上である。
「この体ですし、自分の売りは、スピードと泥臭いプレー。球際には自信があります」
安川監督はある試合で目撃した滝澤のプレーに驚がくしたという。
「投手が投げた球がワンバウンドになり、捕手が弾いた瞬間に二塁走者が三塁へと走りました。捕手が三塁へ投げた球が・・・
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