50メートル走5秒9。遠投120メートル。身体能力の高い右の外野手とくれば、各球団とも補強したいポイントだろう。近畿学生一部リーグにおいて、注目の存在だ。 取材・文=沢井史 写真=牛島寿人 
入学時から体重10キロアップで、打撃の飛距離も飛躍的に伸びている。特別アドバイザーの伊勢氏との出会いも大きかった
181センチ81キロとバランスの良い体格に、甘いマスク。過去の球歴をたどると、
久保修は自身のキャリアをこう明かした。
「野球は……実は高校まで、と考えていたんです」
石見智翠館高では内野手として入学。1年秋にコーチから外野手転向を言い渡された。俊足と肩の強さを買われてのコンバートも「内野だけでなく、幅広く守れるほうが勝負できる」と意欲的に取り組んだが、目立った成果を残すことはできなかった。3年間で甲子園出場も果たせず、ここで野球はひと区切り……と考えていると、末光章朗監督から大学で野球を続けることを勧められた。大阪観光大には、
ヤクルトや近鉄で打撃コーチとして実績十分の
伊勢孝夫氏が特別アドバイザーとして指導に当たっていた。伊勢氏との出会いが、久保の人生を大きく変えた。
「伊勢さんの指導を受けていくうちに・・・
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