奪三振も189回に対し195と多かった
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月27日だ。
早大のエースとして、東京六大学リーグの奪三振記録を塗り替えた松坂世代の左腕・
和田毅。2003年自由獲得枠でダイエーホークスに入団すると、開幕から先発ローテーションに入り、順調なスタートを切った。
5月27日の近鉄戦(大阪ドーム)は03年、9試合目の登板だが、すでに4球団から勝ち星を挙げ、あとは近鉄だけとなっていた。ここまで5勝2敗、その2敗が近鉄だった。
それでもこの日は、「3度目の正直と低めでゴロを打たせることを心がけました」(和田)と、強打の“いてまえ打線”を起こさぬよう、慎重に、慎重に投げた。
4回裏には
中村紀洋に2ランを浴びたが、「いつも紙一重のところに投げているから」と平常心でその後も投げ切り、7回を2失点。味方打線が6点を援護し、和田は6勝目。これで5球団からの勝利となった。
同年は14勝5敗で新人王。
阪神との日本シリーズでは第7戦に完投勝利をし、胴上げ投手にもなっている。
写真=BBM