熱戦の続くプロ野球、5月22日から5月27日の期間で出た主な記録をピックアップする。 DB筒香が150号

150本塁打をマークした筒香(DeNA)
5月24日の
中日戦(横浜)の3回裏一死からDeNAの
筒香嘉智が
吉見一起から12号。トラックマンの計測では打球速度:169キロ、打球角度:41度、推定飛距離:118メートル、最高到達点:45メートルで打球は右翼席最上段「鳩サブレー」看板下に飛び、観客のおでこに当たった。
筒香は、これで通算150号本塁打とした。これは史上166人目。初本塁打は10年10月7日だった。26歳5カ月での達成は81年、
田代富雄の27歳1カ月を抜く球団最年少記録でもある。なお、史上最年少は90年
清原和博(
西武)の22歳11カ月だ。
40代9人目の完封勝利
5月22日のDeNA戦(横浜)で中日の
山井大介が、被安打4で14年8月16日以来の完封勝利を飾った。山井は5月10日が40歳の誕生日。40歳台での完封は史上9人目だ。山井はこれが今季一軍初登板だった。
【40歳以上の完封勝利】(最後の完封達成時の年齢・回数)
山本昌(中日。45歳0カ月・4回)
若林忠志(
阪神、毎日。42歳8カ月・9回)
大野豊(
広島。41歳8カ月・3回)
黒田博樹(広島。41歳1カ月・1回)
佐藤義則(
オリックス。40歳11カ月・1回=ノーヒットノーラン)
下柳剛(阪神。40歳11カ月・1回)
村田兆治(
ロッテ。40歳10カ月・1回)
工藤公康(
巨人・40歳3カ月・1回)
山井大介(中日。40歳0カ月・1回)
C新井20年連続弾
5月23日の巨人戦(ひたちなか)で、41歳3カ月の広島・
新井貴浩が初回第1打席でレフトスタンドに今季1号。これで入団1年目の99年から20年連続本塁打となった。
連続シーズン本塁打の日本記録は
谷繁元信(中日ほか)の27年だが、大卒選手では
金本知憲(阪神ほか)、
稲葉篤紀(
日本ハムほか)と並ぶタイ記録。入団年からの連続は稲葉に次いで2人目となる。
筒香の次はT糸井が150号
前日のDeNA・筒香に続き、5月25日の巨人戦(甲子園)で阪神の
糸井嘉男が史上167人目の通算150号本塁打。糸井は2004年投手として日本ハムに入団し、06年途中打者転向。初本塁打は08年6月27日だった。5回一死から放ったソロ本塁打だったが、これはこの試合、被安打4の完投だった巨人・
菅野智之の唯一の失点。試合は1対0で阪神が勝利した。
E梨田監督通算800勝
5月25日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で
楽天が6対4で勝利。これで楽天・
梨田昌孝監督は監督通算800勝。史上16人目の記録だった。梨田監督は近鉄、日本ハムを経て監督生活12年目。現役では最多勝利である。初勝利は00年4月6日のダイエー戦。
F清宮誕生日に初マルチ
5月25日の西武戦(メットライフ)で日本ハムの新人・
清宮幸太郎は自身初の1試合2安打をマーク。この日が19歳の誕生日だった。清宮は27日の試合後、二軍降格。ここまで21試合に出場し、打率.179、1本塁打、2打点。
T才木がG戦で初勝利
5月27日の巨人戦(甲子園)でプロ2年目の
才木浩人が先発し、6回無失点でプロ初勝利。阪神の投手で初勝利を巨人戦で飾ったのは、先発に限れば87年8月11日の
猪俣隆以来。
写真=BBM