投手と打者のステータス

東京六大学野球連盟は4月8日、春季リーグ戦開幕(同10日)を前に監督・主将による記者会見を開いた(左から早大・丸山主将、慶大・福井主将、明大・丸山主将、立大・太田主将、法大・三浦主将、東大・大音主将)
東京六大学リーグ戦は4月10日、神宮球場で開幕する。開幕を2日後に控えた8日、東京都内で監督・主将による記者会見が開かれた。
同リーグの表彰対象としてある「首位打者」と「最優秀防御率」が、投手と打者のステータスだ。6校の4年生の主将が自チームで同タイトルを獲得してほしい選手を挙げた。他薦ではなく、自薦するキャプテンもおり、興味深いコメントが並ぶ。
▼早大・丸山壮史主将(広陵高)
【最優秀防御率】
徳山壮磨(4年・大阪桐蔭高)
西垣雅矢(4年・報徳学園高)
「2本柱で、1、2位を争ってほしい」
【首位打者】
中川卓也(3年・大阪桐蔭高)
「自分と言いたいところですが、中川は昨秋、メンバーに入れない悔しさがあった。自分と向き合って、成長する姿を見てきました」
▼慶大・
福井章吾主将(大阪桐蔭高)
【最優秀防御率】
森田晃介(4年・慶應義塾高)
「絡んできてもおかしくない」
【首位打者】
正木智也(4年・慶應義塾高)
「一冬を越えて、すごい技術を身につけてきました。絡んできてもらわないと、慶應の勝利も厳しくなる」
▼明大・
丸山和郁主将(前橋育英高)
【最優秀防御率】
高橋聖人(4年・小諸商)
竹田祐(4年・履正社高)
「エース番号(11)を争った2人です(11は竹田が着ける)」
【首位打者】
丸山和郁(4年・前橋育英高)
「自分が打たないと勝てない。軸となって、責任を胸に率を残していきたい」
▼立大・
太田英毅主将(智弁学園高)
【最優秀防御率】
池田陽佑(2年・智弁和歌山高)
「今年はエース不在と言われていますが、リズムが良くて、守りやすいです」
【首位打者】
山田健太(3年・大阪桐蔭高)
太田英毅(4年・智弁学園高)
道原慧(3年・駒大苫小牧高)
「道原は大きく成長しました」
▼法大・
三浦銀二主将(福岡大大濠高)
【最優秀防御率】
三浦銀二(4年・福岡大大濠高)
山下輝(4年・木更津総合高)
古屋敷匠眞(4年・八戸工大一高)
平元銀次郎(4年・広陵高)
「自分を含めて、4人で争っていけたらいい」
【首位打者】
岡田悠希(4年・龍谷大平安高)
小池智也(4年・八戸学院光星高)
▼東大・大音周平主将(湘南高)
【最優秀防御率】
井澤駿介(3年・札幌南高)
小宗創(4年・私立武蔵高)
【首位打者】
大音周平(4年・湘南高)
「自分をマークしてもらって、ほかの人が気持ち良く打ってもらう」
この中から2021年春のタイトルホルダーが誕生するのか。それとも、誰もが予想できない選手が出現するのか。4月10日の開幕週から第8週まで、神宮で熱戦が展開される。
文=岡本朋祐 写真=BBM