通算勝利のNPB記録は、
金田正一(元国鉄ほか)の400勝だが、「平成」の時代で最も多く勝利を飾ったのは
山本昌(元
中日)で214勝。では、「令和」だけで見た場合、最も多く勝っているのは誰なのだろうか? まだ元号が代わって4年目ではあるが、現時点での投手部門「令和通算最多」は果たして――。
抜群の成績を残している山本
各投手タイトルの指標となる6つの令和通算トップの選手は以下だ。
※2019年~2021年が対象。勝率は規定投球回到達選手が対象 ●通算防御率……
山本由伸(オリックス)防御率1.79
通算防御率はオリックスの山本由伸。通算1.79と非常に優秀な数字を残している。2019年は1.95、2020年も2.20と素晴らしい成績だったが、昨季は過去2年を大きく上回る防御率1.39をマーク。まさに圧巻だった。
●通算勝利数……
千賀滉大(
ソフトバンク)、山本由伸(オリックス)34勝
通算勝利数はソフトバンクの千賀とオリックスの山本が同数で並んでいる。千賀は2019年が13勝、2020年が11勝、昨季も不調ながらも10勝と2ケタ勝利をマーク。山本は2019年、2020年と共に8勝だったが、昨季18勝と大きく勝ち星を伸ばした。
●通算勝率……山本由伸(オリックス)勝率.693
規定投球回到達、またはタイトル規定の13勝到達選手を対象に、3年間の通算勝率を調べたところ、またしてもオリックスの山本がトップ。昨季は無敗とはいかなかったが、それでも18勝5敗と驚異的な成績を残し、勝率もリーグトップの.783を記録した。
●通算ホールドポイント……
リバン・モイネロ(ソフトバンク)92ホールドポイント
ホールドポイントは、ソフトバンクのモイネロの92が令和最多だ。2019年は37、2020年は40ホールドポイントを記録。昨季はオリンピック予選出場や家庭の事情で登板数が大きく減ったが、それでも15ホールドポイントを記録した。

昨季セーブ王のロッテ・益田は令和でも通算最多セーブ
●通算セーブ……
益田直也(ロッテ)96セーブ
令和になった2019年以降、最多のセーブ数を記録しているのがロッテの守護神・益田直也だ。特に、昨季はリーグ最多の38セーブをマークし、自身2度目の最多セーブタイトルを獲得。ロッテの球団最多セーブ記録保持者でもある。
●通算奪三振……山本由伸(オリックス)482奪三振
山本は奪三振数でも令和最多を記録している。2019年はリーグ4位の127奪三振だったが、2020年はリーグ最多の149奪三振をマーク。2021年は驚異の206奪三振で、最多奪三振のタイトルを2年連続で獲得している。
写真=BBM