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阪神・浜地真澄 思考の投球「この投手陣の中にいると『絶対に打たれない』という気持ちが強くなる」

 

今季の阪神投手陣はセ・リーグ唯一の防御率2点台をマーク。しかも2.70という驚異的な数字だ(9月22日現在)。その中で試合を左右する大事な6、7回を任せられている。矢野燿大監督が二軍監督時代に見いだし、自分と向き合いそして今季ようやく花を咲かせている。一気に開花したかのように見えるが、投球などを考え抜いた末に、ようやくここまでたどり着いた。
取材・構成=椎屋博幸 写真=牛島寿人、BBM

阪神・浜地真澄


意気に感じる起用法


 昨年は一軍登板が4試合のみ。プロ6年目、2022年は背水の陣でもあった。それが今季は50試合に登板し、防御率1点台という素晴らしい数字を残している。リードしている7回、厳しい場面の6回でマウンドに上がり、抑え続けた。強力なリリーフ陣の中で、いい危機感を持って臨んだことで向上した自分がいた。

――シーズンも終わりが近づいていますが浜地選手自身は、納得できるシーズンだったのではないですか。

浜地 今季はすごく充実した日々を過ごせています。その中でいい経験もできましたし、苦い経験もしました。まだシーズンは終わっていないですが、すべてを含めていいシーズンを過ごせているのかな、と思います。

――いい経験というのは……。

浜地 やはり僅差の試合で使ってもらっているところです。またコンスタントに試合で投げさせてもらっているところも感謝しています。

――しびれるような場面でマウンドに上がることもたくさんありました。

浜地 そういう僅差の勝っている場面で託されるということは本当にうれしいですね。さらに打たれた翌日や、間が空かない間に同じような場面で自分の名前を呼んでもらえたというのは、すごく意気に感じるというか、何としても結果で恩返しをしたいと思っていました。

――失敗したあとすぐに起用してもらい、抑えると自信にもつながるのではないですか。

浜地 打たれたあと、登板期間が空いてしまうと、投球内容などの修正をするのに難しい部分が去年まではありました。しかし、今年はすぐに起用してもらえるということは、僕にとってはすごくありがたかったです。

――同じような場面でマウンドに上がったときに反省した上で、次にこうしようという準備したものがすぐに試せ、結果が残せるということですね。

浜地 打たれた日も、もちろんそうですが抑えたあとも、毎回自分で分析をして、次の登板では「こうしよう」という考えは持っているので、早く投げたいという気持ちもあります。打たれたときは特に・・・

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