昨季はチーム防御率1位に輝きながら、投手陣の層の薄さにやや不安が残ったオリックス。
しかし、ドラフトで社会人トップレベルの即戦力投手2人の獲得に成功したことで、明るい光が差し込んだ。
アマNo.1の呼び声の高い吉田一将に、最速153キロを誇る東明大貴。
期待の星・ドラ1&ドラ2コンビの今に迫る。 キャンプ一軍帯同は身の引き締まる思い ──お二人ともいい色に焼けていますね。キャンプを通してプロの雰囲気には慣れましたか。
吉田一 みなさん気さくな方々で、すごくやりやすいです。
東明 やりやすい環境を作っていただいているおかげで、ここまでいい状態できています。
──今季入団組では吉田一選手、東明選手、大山選手がキャンプ一軍スタートとなりましたが、告げられたときはどのような気持ちでしたか。
東明 ありがたいというか、1年目のキャンプから一軍に選んでいただいたので力になっていきたいと思いました。あとは、社会人でやってきたことを出せたらいいなと。
吉田一 うれしいというよりは、「よしやるぞ!」と身の引き締まる思いでした。プロ野球はキャンプから始まるので今はスタートラインに立ったところ。自分の持っているものをしっかりと出していきたいです。
──森脇監督は日ごろから準備の大切さを説いていらっしゃいますが、自主トレではどのあたりを意識してトレーニングされてきましたか。
東明 プロの世界はまだ何も分かりませんが、まずは1年間を戦い抜く体を作ることを意識してやってきました。トレーニングもそうですし、投げることもそう、気持ちの部分も含めて心と体の準備をしてきました。キャンプインからシーズンが始まりますから、その土台作りです。
吉田一 ケガをするほどやり過ぎてもダメですし、足りなくてもダメ。そういう意味では自主トレでいい具合に攻めることができたと思います。
──キャンプに入る前にイメージしていたものと、実際に参加してみて感じたことに違いはありましたか。
東明 社会人時代も厳しい練習ではあったので、イメージ通りと言えばイメージ通りでした。あとは、今までテレビ画面で見ていたプロ野球選手たちと一緒に練習しているという現実がなかなか飲み込めなくて、すごいなぁと(笑)。今は慣れましたけど、最初はすごく新鮮でした。
吉田一 自分も一緒で最初は一緒に練習しているのが不思議でしたね。
東明 身構えてしまって、先輩方に話し掛けるなんてとんでも。
吉田一 試合が始まってくれば話す機会も増えてくると思うのですが。
──ところで、お2人は入団する前から交流はあったのでしょうか。
吉田一 初めて会ったのは社会人1年目のときでしたけど、東明は1年目、2年目と活躍しているのに今もぜんぜん変わらない。謙虚です。
東明 1年目の都市対抗で試合が終わったあとに少し話をしたね。
吉田一 JR東日本のチームメートが東明の知り合いで。試合が終わってから、「優勝できるように頑張って」みたいな感じで言ってもらって。
東明 そのときは僕たちが先に負けてしまったので「頑張って」って。
──昨秋の東アジア選手権はともに大学日本代表に選ばれていますよね。
東明 同級生ということもあり話す機会はありました。
吉田一 浦野(博司、
日本ハム2位)と3人でご飯に行ったりね。
東明 ピッチャー陣でいることが多かったね。
吉田一 今振り返ると、あんなにレベルの高いピッチャーが集まることってないですし、いい刺激になりました。僕は東アジアのときの投手陣にはドラフトが終わってすぐに「おめでとう」とメールを送りましたよ。
東明 ドラフトの後も入団会見、ファン感謝デー、トークショーがあったり、ご飯を食べに行ったり、ちょくちょく会っていたよね。
──1月に2人で行ったトークショーは盛り上がったようですね。
吉田一 会場はオリックスのグッズショップでしたが、ファンの方との距離がけっこう近くて面白かったですね。広報の方が司会進行役で、質疑応答のコーナーがあったり。東明は笑いをとっていましたよ。
東明 おもしろくイジってくださった広報の方のおかげです。なんとか乗り越えることができました。
大学、社会人と互いに意識し合ってきた2人 ──東明選手は普段からおもしろキャラなんですか。
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