12球団ルーキー徹底分析

2014 注目ルーキーカタログ/パ・リーグ

2014年2月20日(木) 20:40

春季キャンプが始まって半分以上が経過。やはり気になるのは各球団のルーキーたちの存在ではないだろうか。
チームの戦力を大きく塗り替えるような即戦力は現れるのか。
あるいは、数年後を見据えて大事に育てていくのか。
ここでは各球団の注目ルーキーを本誌が厳選ピックアップ。その動向をお届けしたい。

育成
内田靖人[楽天・捕手]
常総学院高→ドラフト2位/19歳
185cm94kg/右投右打

イチ押しポイント!　天性のパワー
打撃A/守備B/走力B
　星野監督が「将来の四番候補」と期待を寄せる逸材だ。背番号は「8」が与えられた。昨夏の茨城大会で4本塁打、甲子園で2本塁打をマーク。昨秋の18U日本代表で四番を務めた長距離砲だ。「肩の強さと、バッティングの長打力を見てもらいたい」と恵まれた体格を生かし、毎年20本塁打を目標に掲げる。捕手としてプロの門をたたいたが、指揮官は打撃を生かすために三塁手として育てる考え。生え抜き和製大砲への道を歩んでいく。

即戦力
濱矢廣大[楽天・投手]
日高高中津分校→Honda鈴鹿→ドラフト3位/21歳
185cm82kg/左投左打

イチ押しポイント!　キレ味抜群の真っすぐ
球速B/制球力B/球種B
　久米島キャンプは二軍スタートながら、一軍紅白戦にも登板。2回2安打1失点の内容に「緊張で制球が安定しませんでした。技術がないので磨いていかないといけない。今日は20点。経験できた分です」と力不足を実感しながらも、チームの左腕不足の穴を埋めるべく即戦力の期待がかかる。Honda鈴鹿時代に急成長し、最速147キロを誇るサウスポー。バランスの良い恵まれた体格から、両サイドに投げ込むキレのある直球を武器とする。

即戦力
相原和友[楽天・投手]
東陵高→東北福祉大→七十七銀行→ドラフト7位/25歳
186cm73kg/左投左打

イチ押しポイント!　変幻自在のサウスポー
球速B/制球力B/球種A
　186センチの長身左腕。久米島キャンプ最終日に一軍練習に参加した。紅白戦登板は雨で流れたが、ブルペン投球を受けた正捕手・嶋が高評価。星野監督も「七十七(銀行)が面白いらしいな。嶋が『いい球が来ていた』と言っとった」とニヤリ。すべての球種に変化をつけ、打者が打ちにくいと思わせる球が特徴。日本製紙石巻の補強選手として都市対抗でも勝利を収めた。社会人時代まで宮城県内で育っており、地元選手としても活躍が期待される。

育成
山川穂高[西武・内野手]
中部商高→富士大→ドラフト2位/23歳
176cm100kg/右投右打

イチ押しポイント!　本塁打を狙える長打力
打撃A/守備B/走力C
　100キロを超える体格から長打を放つ、まさに「おかわり君2世」。大学日本代表、また昨年の東アジア大会では大学生で唯一の代表に選ばれるなど経験も豊富だ。春季キャンプでは一軍に当たるA班に抜てきされたが、左ヒザの炎症で第1クールを終えることなく、2月4日にB班に合流。体重からくるヒザの負担は巨漢選手にとっては避けられない。早くもプロの試練に直面したが、重症でないのが幸いだ。無理をせずに練習を続け、一軍を目指す。

即戦力
豊田拓矢[西武・捕手]
浦和学院高→上武大→TDK→ドラフト3位/27歳
176cm85kg/右投右打

イチ押しポイント!　力投光るリリーフ
球速A/制球力B/球種A
　大学、社会人を経験した即戦力右腕だ。力のある直球で押していく力投派だが、変化球も多彩。27歳はルーキーとしては若くはなく、野上や十亀らと同年代ということもあり、開幕一軍を意識し、新人合同自主トレから意欲的にブルペン入りした。キャンプではやや体力不足も垣間見せたが、ブルペンでの投球には「短いイニングならいける」と清川投手コーチも太鼓判。順調に調整していけば、開幕からリリーフでの登板が期待できそうだ。

即戦力
岡田雅利[西武・捕手]
大阪桐蔭高→大阪ガス→ドラフト6位/25歳
172cm80kg/右投右打