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2013年は16年ぶりのAクラスで3位入り。攻守に戦力が整い、カープは上昇した。奇しくも初の日本一を勝ち取った1979年も前年3位からのリーグ優勝だった。当時のデータを分析し、今年も再び3位から優勝するためのポイントを探る。

▲1979年10月9日、阪神を4対2で倒し、地元広島市民球場で優勝決定。グラウンドを周り、ファンの声援に応える古葉竹識監督ら広島ナイン



[チーム成績を比較]




 まず、1978年と1979年を比較すると、チームの成績自体はそれほど大きく変わっていない。引き分けが5試合減り、その分勝利数が増えた。ただ、項目別に見ると、打率は大幅に下がり、本塁打数、得点力も下がっている。打撃力が低下した分を、どう補って勝利に結びつけたのか。

 まず、盗塁数の大幅増が攻撃のポイントだろう。79年に積極的な走塁でチャンスを増やしたのが分かる。13年も盗塁数は3ケタを記録しており、14年はさらに増えるポテンシャルはありそうだ。開幕戦で一番に起用された丸佳浩が、どこまで数字を伸ばせるか、注目だ。 個人別の成績を見ると、78年首位者の水谷実雄を筆頭に両外国人も前年ほどの活躍を見せられなかった。成績を上げたのは三村敏之。打率だけでなく、打点を一気に増やして、外国人の不調分を補った。

[盗塁数を比較]





 13年の打線を見ると、優勝した年に比べて・・・

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