昨季の優勝に貢献し、捕手部門でベストナインとゴールデン・グラブを獲得した石原慶幸。その高き壁を誰よりも間近で見つめ、多くを学んできた會澤翼。今季は自分がその存在へ──。守備と打撃でさらに奮闘するつもりだ。 取材・構成=吉見淳司、写真=佐藤真一(インタビュー)、BBM ※成績は7月16日現在 守でも打でも投手のために
──今季、前半戦ではチームのキャッチャーとして最多の62試合に出場。打率も.293と打でも貢献しています。
會澤 今の時点での手応えは何とも。全部終わってみないと分かりませんし、今は1試合1試合を必死に、戦っていくだけです。
──6月中盤からは、それまで石原慶幸選手と組んでいた
野村祐輔投手、
岡田明丈投手ともバッテリーを組んでいます。
會澤 僕は「行ってくれ」と言われたところに行くだけなので。石原さんと組んでいるときもどういう配球をしているのかは見るようにしていましたし、戸惑いはなかったですね。先発でなくとも、試合途中から出て組むこともありますし、データは頭に入っていました。
──野村投手は、キャッチャーにコースの隅に寄って、なるべく小さく構えてもらったほうが投げやすいと聞きます。反対に岡田投手はアバウトに構えてもらうことが多いようですが、會澤選手はそのタイプに応じて構えを変えているように見えました。
會澤 そこはピッチャーによって変えるようにはしています。ピッチャーがなるべく投げやすいように構えるのはキャッチャーの仕事ですからね。構え方一つにしても、石原さんがどのようにやっているのかは意識するようにしています。
──ピッチャーに構え方の要望を聞くこともあるのでしょうか。
會澤 いや、見ればだいたい分かりますよ。ほとんど組んだことのないピッチャーにはなるべく聞くようにはしていますけどね。
──一方、以前から會澤選手と組んでいた
大瀬良大地投手も目覚ましい活躍ぶりです。昨季までの困ったらストレートというスタイルから、今季はさまざまな球種を使い分けるように変えたということですが、會澤選手との話し合いもあったのでしょうか。
會澤 やっぱり、勝たなくちゃいけないと思うんですよ。大地もどうやったら勝てるんだろうと・・・
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