スピードボールとは、投手としての最大の魅力だ。天性のポテンシャルによるものが大きく、なかなか鍛えて球速アップできるものではない。佐々木が超大台の160キロを突破できた理由はどこにあるのか。投球フォームの視点からNPBスカウトに聞いた。 一冬の成長は「左足」にあった。1年時は腰の疲労骨折により、オフシーズンも、全体メニューを消化することができなかったという。成長痛も癒えた2年冬は十分なトレーニングを積むことができ、身長は1センチ伸びて190センチ、体重も5キロアップの86キロと下半身が明らかにたくましくなった。1年時から
佐々木朗希に密着マークを続けてきた、
ソフトバンクの東北担当である
作山和英アマスカウトチーフ補佐は指摘する。学法石川高、東北福祉大、福岡ダイエーを通じ、現役時代は右投手だった。
「昨秋と比べても、あそこまで左足は上がっていなかったです。当然、足を上げた分だけ、バランスを保つのは難しくなる。しっかり維持できているのは、下半身が強じんになった証拠。誰でもマネのできるフォームではありません」
日本ハム、
オリックス、
中日での12年のプロ生活を終え、スカウト2年目の中日・
八木智哉氏は、今季から東北担当に着任した。現役時代は左腕投手で、右足を高く上げるのが特徴的だっただけに、佐々木の投球フォームの意図を・・・
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