多彩な変化球を抜群のコントロールで操り試合を作っていく虎の右腕、その中でも投球術の軸の一つとなるのがスライダーだ。ここではその基本的な投げ方と投げるときの考え方を教授してくれた。 取材・構成=椎屋博幸、写真=石井愛子 試合の中での状況、カウントなどによって、スライダーの曲がり方を投げ分けています。またリリースの瞬間もその状況によって変化をつけています。つまり、指先でボールを切る感覚で投げるのか、指のすべてを使ってボールを切るのか、さらに言えば、指の奥側で切るのか、という部分にも変化をつけて投げていますね。そのリリースの違いにより130キロ台後半、前半、そして120キロ台と球速が変わってきます。
今回はその中でのオーソドックスな投げ方をお伝えしていきたいと思います。まず投げる前に一番大事なことがあります。“自分の頭の中でこのスライダーをどういうふうに曲げるか、というイメージを描くこと”です。
次に投げ方ですが、腕の振りは真っすぐと同じ。もう握り自体がスライダーになっているから曲がるんだ、と思ってください。リリースのときは、人さし指、中指の・・・
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