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どうなる!? 2020ドラフト戦線

最大の難題は高校生のジャッジ スカウト幹部が明かす対応策&新たな戦略法

 

球界は止まったままだ。新型コロナウイルスという未曽有の国難に直面しており、大会開催は難しい状況にある。「STAY HOME」が叫ばれ、有力選手を視察するスカウトも試練を迎えている。自宅待機の中で何を考え、再開へ向けた戦略を練っているのか。球団幹部に聞いた。
取材・文=岡本朋祐、写真=BBM

「日常」ではなくなった今、野球界のスカウト活動も完全に停止中。現場で見るのが仕事であり、身動きが取れない状況である


補強ポイントは不変「選手は財産」


 完全現場主義の職場だ。プロの目で確認しなければ、仕事は進まない。野球シーズンが止まっている以上、スカウトは動きようがないのだ。

 決して大げさな話ではない。4月以降のスケジュールは、白紙の状況だという。この道43年のベテランである広島苑田聡彦スカウト統括部長は電話口で嘆く。4月7日、7都府県に緊急事態宣言が発令される以前から不要不急の外出を控え、東京都内の自宅で静かに過ごしている。

「3月上旬の段階では、ここまで長引くとは思いませんでした。会社からは、移動は公共交通機関を使わず、自分の車で動くように、と。また、朝と晩の検温結果を連絡することも徹底していました。当時はスカウトの『腕の見せどころ』なんて話もしていましたが、冗談ではない情勢になった。しばらくは(予定が入っていた)手帳を眺めていましたがもう、あきらめました。1日も早く終息することを願うしかありません」

 3月4日、日本高野連臨時理事会でセンバツ高校野球大会が「無観客試合」での開催を目指す決議が出た時点(同11日に大会中止)で、甲子園での視察は消滅した。大学、社会人の大会においても「無観客試合」では、スカウトであっても“関係者扱い”にはされず、入場できない。仮にNPBスカウトが許可されれば、大学入学や就職勧誘を目的とした高校、大学、社会人関係者も通さねばならず、収拾がつかなくなるからだ。

「3月末までは大学生のオープン戦を視察してきましたが、それも中止。高校、社会人を含めて練習もやっておらず、または、稼働していたとしも関係者以外は立ち入りできない。今はじっとしているしかないです」

 1月10日にスカウト会議を行い、各担当が推薦した候補約300選手をピックアップ。例年は春の各カテゴリーの公式戦を経て5月下旬にも全国から招集をかけるが、今年は・・・

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