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新年始動!! 2024ドラフト特集 注目大学生CLOSE-UP

渡部聖弥(大商大・外野手)3方向を制圧するフルスイング「限界はない。トリプルスリーを超えたいと思っている」

 

広陵高(広島)では主将・宗山塁(明大)を支える副主将の立場だった。昨年7月には侍ジャパン大学代表でともにプレー。タイプは異なるが、意識する存在であることは間違いない。関西大学球界を代表するスラッガーは、バットで結果を示す。
取材・文=岡本朋祐 写真=太田裕史

渡部聖弥[大商大/外野手]


ライバルは青学大・西川史礁


 数字は正直である。昨年12月上旬の大学日本代表候補強化合宿(愛媛・松山)の体力測定で、渡部聖弥は「現在地」を確認した。打球速度の結果は……。

「フリー打撃で170キロでした。大谷翔平選手(ドジャース)はMLBトップクラスの190キロらしいんですよ(苦笑)。村上宗隆選手(ヤクルト)は185キロ。プロの強打者として活躍するには、それだけの数値が必要であると。バッターは打球速度が、評価につながります。まずは175キロを目指して日々、成長していきたいです」

 もう一つ、課題が明確になった。

「50メートル走のタイムが6月の代表候補では6秒10だったんですが、今回は6秒20。体を大きくした分、キレが落ちたのかもしれません(苦笑)。持ち味は走攻守の三拍子がそろった部分かと思っていますので、スピードが欠けてはいけません」

 渡部はバットに注目が集まりがちだが、総合力で「一番になりたい」と明かす。

「飛ばす力に、自信がある。どの方向にも強い打球を打つ確実性を含め、誰にも負けたくない。走塁技術、外野守備もポジション取り、打球の入り方、送球までこだわりを持ってプレーしています」

 ただ、昨年12月の強化合宿では「走塁、守備では埋もれていた」と反省。最も意識するのは・・・

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