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2014.5.29 Baystars×Hawks 横浜スタジアム
撮影=田中慎一郎
孝行息子に手荒い祝福

 5対5で迎えた延長11回裏二死一、二塁。絶好の機会に、勝負を託されたのが、10回裏に代走で出場したプロ2年目の白崎浩之だった。岡島秀樹の低めの球を思い切り振り抜くと、打球は前進守備を敷いていた中堅手の頭上を越え、フェンスに直撃。二塁走者が帰還し今季3度目のサヨナラ勝利を挙げた。

 劇的勝利に破顔した中畑清監督は歓喜の輪に突入すると、主役の頭を鷲づかみ、プロ初のサヨナラ打を手荒く祝福。前日の同カードも延長戦だったが、11回に2点を失い敗戦。そのリベンジを決めたのが、駒大の後輩であり、自身が関わった初めてのドラフトでの1位指名選手であれば、指揮官の喜びもひとしおだろう。

「一番期待していないヤツが決めてくれた」という言葉にも愛情がにじんだ。
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