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噂のHOPEに直撃

巨人・若林晃弘インタビュー ピースを超えて── 「出塁にこだわって、貪欲に次の塁を狙う。守備でも打撃でも、攻撃的な姿勢を意識してやりたい」

 

交流戦開幕前、吉川尚輝の故障離脱に端を発した二塁手問題は、重要なテーマであった。日替わり起用が続く中、この問題に終止符を打ったのが入団2年目の若林晃弘だ。内・外野どこでも守れるユーティリティープレーヤーは、まず攻撃面でアピール。もはや不足していた“ピース”ではなく、打線に欠くことのできない存在になりつつある。
取材・構成=坂本匠 写真=桜井ひとし(インタビュー)、BBM


死球でファーム落ちも有意義に時間を使う


 ジャイアンツファンにとっては、彗星のごとく現れた、救世主のように映っているのではないか。ペナントレース開幕を二軍で迎えた若林晃弘の一軍昇格(今季2度目)は、交流戦開幕直前の6月1日。それまで日替わりでメンバーの変わっていたセカンドに定着し、先発出場の機会をつかむと、一時は打率4割をキープするなどヒットを重ねた(交流戦打率.333)。5月は9勝12敗1分とチーム状態の落ちていた打線の起爆剤となり、交流戦3位と期間中のセ首位浮上に貢献。その後のチームの首位快走にも影響を与えている。

――プロ2年目のシーズンのここまでを、どうとらえていますか。

若林 大卒、社会人出身という立場ですから、育成の対象ではないことは理解しています。むしろ即戦力を期待されて入ってきて、昨年は一軍で17試合、1安打に終わってしまいましたから、2年目の今年が勝負だと考えていました。開幕一軍と1年間一軍の戦力になることをターゲットにしていましたが、結局、開幕は二軍スタートとなってしまい、どこかで一軍に上がって、ツメ痕を残さないといけないなと考えていたので、まだシーズンの半分ですが、そういう意味では良い形で来ていると思います。これからがもっと重要ですね。

――プロ1年目に感じたことは。

若林 ファームでは打てても(二軍=打率.301、一軍=打率.056)、一軍のピッチャーに対しては速いボールに立ち遅れてしまう感覚がありました。オフのトレーニングのときから速いボールに入り込まれないようなバッティングを意識していたんですが・・・

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