金田は、強い言葉力を持っていた選手でもあった。最後に1964年の国鉄時代に、本誌で連載していた手記『プロ野球なで斬り帖』から、いくつか“金言”を拾ってみた。 「ピッチャーはあぶないところに投げていくところに救いがある。
バッターが狙っている。そこへ投げ込む。火花が散る。これがおもしろいのだ。逃げた場合にはぶつかり合うものがない。こんなものは勝負じゃない。バッターがアウトコースが弱いからとアウトコース一点張りのピッチングをやる。あるいはインコースでおどかして、次はアウトコースへ投げる。そんなピッチングばかりやっていたら勝負にならん。火花が散らん。火花の散らん試合は、お客さんがあくびをかみ殺していなければならん」(第1回)
「練習をやらんのは、ただ、苦しいからやらんのだ。しかし・・・
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