今年もまた、ドラフト会議がやってきた。1965年秋からスタートし、55回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2018年の会議まで1年ごとに振り返っていく。 1年生の夏から5季連続出場の甲子園で通算20勝3敗の桑田真澄と、同じく13ホーマー、29打点の
清原和博。人気、実力を兼ね備えるPL学園の「KKコンビ」がこの年のドラフトの焦点だった。ドラフト前は、桑田は「早大進学」を言い続け、清原は「巨人に行きたい」の一点張り。「巨人は清原を引き当てられるか」が焦点と見られていた。
ところが、フタを開けてみると、巨人の1位指名はなんと桑田。他球団は手を引いていたので、もちろん一本釣りだ。巨人は当然否定し続けたが、周囲では密約説もささやかれた。
この衝撃の展開に、テレビ中継のカメラに映し出された清原の目にはみるみる涙があふれた。清原には南海、
日本ハム、
中日、近鉄、
西武、
阪神と6球団が入札、西武が引き当てた。傷心の清原はやがて・・・
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