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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

短期連載ダンプ辻コラム 第27回「横浜で球界初の育成担当に!?」

 

途中からサイドに変えた友利だが、横浜時代はぱっとせず


 ちょっとこっちに向かって歩いてみてくれませんか。

 う〜ん、あまりいい歩き方じゃないですね。スポーツを本格的にやってるわけでもないんでしょう? だったら今はいいかもしれませんが、年を取ってから右ヒザが痛くなるかもしれないですよ。歩き方から分かるのか? これはまた失礼な(笑)。私は整体の学校にも通い、資格を取っているんですよ。

 ヒザのクセというのかな。これは野球でも当然、影響があります。昔、2年くらい整体の治療院にいた時代がありましたが、そこで横浜高のピッチャーを見たことがあるんですよ。

 肩が痛いというので、右手と肩を一生懸命やったら、「僕、左投手ですよ」と言われ(笑)、今度は左をやったけど、うまくいかなかった。

 それで今みたいに歩かせたら、やっぱり右ヒザが内に入っていた。ああ、これかって。こういう歩き方をする左ピッチャーは、投球で右足を踏み出した際もやっぱりヒザが内に入るんですが、そうすると、そこでブロックされて体が止まってしまい、前に乗っていかない。結果的にはインコースに腕を振って投げられず、それでも投げようとすると、自然とヒザを割って力を逃がす投げ方になってボールにキレが出ないんですよ。もったいない話です。

 それで僕が考案した体操をさせました。すごく簡単なものですが、これをやらせてから歩かせたら、真っすぐ踏み出せるようになり、投げても真っすぐがピッと走るようになった。しばらくしてからですが、横浜スタジアムで、彼の父親と一緒に、投げている試合を見ていたら、「あれが俺の息子か?」ってオヤジさんが驚いていたからね(笑)。

 その体操を教えてほしい?・・・

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