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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「松坂大輔、斎藤佑樹…引退とは何か? 惜しまれて去れ」

 

引退試合に臨む松坂


「平成の怪物」と称された松坂大輔がユニフォームを脱いだ。

 プロ野球選手の多くは、年齢とともにグラウンドを去らねばならない、という意味が分かっていない。いつまでも同じ状態が続くと思うのは大間違い。人間というのは生まれたら死ぬ。この自然の法則を知るべきだ。

 今夏の東京五輪で重量挙げの三宅宏実は3大会連続のメダル獲得ができず、「いつまでも現役を続けたいが、体力の限界」と言って引退を表明した。あれは立派だ。「自然には勝てない」と言えば100点満点だった。

 松坂はメジャーから帰国後、ソフトバンク中日を経て西武で終わった。日本球界復帰後は満足のいく成績を残せなかった。百歩譲って行った先々で好影響を与えて、チームを劇的に変えたというのなら分かる。しかし、プラス効果を及ぼさなかった。批判ではなく、何のために高い年俸をもらっていたかと言われても仕方がなかった。

 自然の法則に従っているのは動植物である。銀杏を見ても冬が来れば葉を落として冬の間、ジッと我慢して待つ。桜は春が来ると美しく咲き誇り、一瞬にして散ってしまう。それと同じことを人間はするだろうか。

 引退とは何か・・・

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