先週号で仙ちゃん(
楽天・星野監督)のルーキー・釜田投手の起用の仕方をホメたら、釜田は2試合目で早くもプロ初勝利。投手というのは、指揮官の眼力と使い方でグングン上昇気流に乗っていくものなんですねえ。
ベースボールというスポーツにおいて、日本人には投手というポジションへの適性があるんですよね。メジャーの日本人先発組は、ダルビッシュ(レンジャーズ)と黒田(
ヤンキース)の2人で早くも11勝(5月31日現在)。メジャーも日本人の投手だけは狙い続けることでしょう。
実際ね、半世紀前でも、日本人の投手への評価は高かったのです。
荒巻淳さん、
大友工さん、
堀内庄さんといった投手たちは、メジャーの一流打者を抑えてました。我々は、投手はメジャーで通用するだろう。しかし、守備力は厳しい。一番日本人にムリなポジションは外野手で、肩の強さがまるで違う。内野手は、なんとか小技でぶら下がれるかな。バッティングはこれはもう……という自己評価をしてました。
前に出ない、腰を落とさないでは内野手の基本を捨ててしまうことに しかし、半世紀以上たってみると、この格付け(?)に、だいぶ変化がありました。投手の地位は変わらんけど、外野守備に関しては
イチロー(マリナーズ)が、我々の低評価を覆がえしてくれました。肩も足も負けていなかった。バッティングについても、イチロー的なバッティングなら、なんとかなる。で、評価が最低ランクに転落してしまったのが内野手(の守備)。ここで何度も書いたけど、200本安打の西岡(ツインズ)が打でも守でもまるで通用しなかった。オレはね、日本人の「内野手力」は、半世紀前より明らかに低下していると断言したい。
それを象徴するような試合がありました。それをやっちゃったのが古巣ライオンズだったのが、悔しくも悲しいところです。
5月27日の
阪神対
西武(甲子園)、西武は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン