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石山泰稚 投手 #12

年間を通してブルペンを支え、最後は新人守護神に

 



 ルーキーながら、シーズン終盤はリリーフエースを任されるなど奮闘したのが石山泰稚だ。60試合に登板し、3勝3敗10セーブ21ホールド、防御率は2.78。先発の一角として入団したドラフト1位右腕はオープン戦では結果を残せず開幕二軍スタートとなったが、イースタン・リーグで好投を見せると4月13日に出場選手登録。同14日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板を飾った。2点ビハインドの7回に2番手で登板。140キロ台前半の直球に決め球のフォークなどを操り、1回1安打無失点。「同じルーキーで年下のライアン(小川)がオープン戦から結果を残して、正直悔しい思いもありましたが、自分のできることをしっかりやろうと思っていた」と振り返った。

 4月19日の阪神戦(甲子園)では初ホールド。入団当初の目標であった先発ではなく、中継ぎとしてのベンチ入りにも、「自分の与えられたポジションで結果を残すだけ」と前を向いた。5月5日の阪神戦(甲子園)ではプロ初勝利をマーク。地元・秋田での凱旋試合となった8月10日のDeNA戦では同点の延長11回に5番手で登板。1回1安打で無失点に抑えると、直後にチームがサヨナラ勝ち。うれしい3勝目を挙げた。

 バーネットの不振もあり、8月21日の巨人戦(神宮)からは守護神に抜てき。「8回と同じ気持ちで投げるつもりだったけど、緊張感がものすごかった」とプロ初セーブにホッとした表情。石山が守護神となってからは投手陣が安定し、チームに大きく貢献した。来季は先発再転向の可能性も噂されるが、「どのポジションでも今季の経験を生かして、さらにレベルアップした投球を見せたい」と、力を込めた。
オーロラビジョン

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