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上田剛史 外野手 #50

ヤクルト 上田剛史 複数ポジションと盗塁力で、全試合出場へ

 



 来季こそ全144試合出場が目標だ。上田剛史は今季、自己最多の112試合に出場。さらなる出場機会増に備え、愛媛・松山での秋季キャンプでは遊撃のポジションでもノックを受けた。「センターだけではなく、試合に出られる可能性が高くなる。複数ポジションをやって損はないと思う」と意欲的だ。

 秋季キャンプでは福地外野守備走塁コーチの下、チーム全体で走塁に力も入れた。11年にイースタン・リーグトップの55盗塁をマークした韋駄天は今季、チームトップ、リーグ6位の18盗塁。「今年の盗塁数には全然納得していない」と更なるレベルアップへ気合を入れ直した。福地コーチは「(上田は)走塁の技術だけでなく、1年間試合に出るだけの体力や打撃力なども必要だが、50盗塁できるだけの走力は持っている」と潜在能力を評価。「相手投手の性格やクセ、間合い、ピンチのときにどういう投球をするかといった観察力など、もう一つ上のレベルで勝負できるようになってもらいたい」と大きな期待を寄せる。現役時代に2回の盗塁王に輝いた福地コーチの指導を受け、タイトルへの意識も高まっている。

「足だけではなく、声を出したりチームを盛り上げることも自分の仕事だと思っている」と背番号50。今季は開幕スタメン出場を果たし、打率.257、4本塁打、22打点をマークしたものの、数字的にはまだもの足りない。プロ8年目の来季は「守備や打撃でもチームに貢献したい」。外野の2枠はバレンティンミレッジで埋まっており、残りはわずか1つ。本職の中堅のポジションを雄平や飯原、比屋根らと争うことになるが、勝ち抜いてみせる。
オーロラビジョン

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