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馬原孝浩 投手 #20

完全復活で大魔神超え!?

 



 パ・リーグを代表する守護神が大台突破を狙う。昨年ソフトバンクから移籍してきた馬原孝浩。通算180セーブ右腕は来季に向け「通過しなければいけない数字」と、節目の200セーブをノルマに設定した。高知・秋季キャンプにも参加し連日、入念な体作りを行っていた。

 今シーズンは開幕前の3月に右鎖骨下の腕神経叢(わんしんけいそう)の炎症で離脱。長期にわたるリハビリを強いられ復帰は9月28日の日本ハム戦(京セラドーム)と大幅に出遅れた。チームもBクラスが確定した中での一軍復帰。大きな期待を受けながら、わずか3試合の登板に終わった。予期せぬケガで1年を棒に振った馬原は「チームに迷惑をかけた。まだ納得できるボールを投げられていない。まずは体を元に戻すことを考えたい」と振り返った。

 2014年は完全復活を目指す。ソフトバンク時代に数々の修羅場を乗り越えてきた右腕は守護神として返り咲くつもりだ。来季のポジションについては「常にそういう(ストッパー)存在でありたい」とプライドをのぞかせた。現在321試合で通算180セーブ。佐々木主浩(元横浜)の370試合を上回る史上最速での200セーブ達成も夢ではない。森脇監督は来季の抑えについて「臨機応変に対応していく」と白紙であることを語っている。

 チームには今季31セーブを挙げた平野佳が君臨し、2年目の佐藤達も42HPで最優秀中継ぎに輝くなど中継ぎ陣は充実。「自分がその中に入っていければチームも強くなる。後ろが強いチームが優勝争いの中に入っていくはず」。ライバルとの競争を制し馬原が「定位置」を奪い返す
オーロラビジョン

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