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乙坂智 外野手 #33

飛躍を期すプロ3年目

 



 プロ3年目を将来への足場固めとなるシーズンとできるか。2013年、乙坂智はイースタン・リーグで89試合に出場し、打率.234。一軍の舞台にはまだ一度も立っていない。横浜高出身のホープは飛躍を期して20歳を迎える2014年に挑む。

 乙坂自身は昨季について「充実していた。レベルアップするためのことをできたと思う。毎日が意味のある日になるように頑張った」と振り返った。打撃成績は大きく上昇したわけではないが収穫を感じ取っていた。二軍での出場試合数は新人年と比べて増えた。はっきりと出てくる成績面だけではなく、日々の練習を含め、手応えをつかんだ2年目だった。

 13年のDeNA打線の軸は打率、打点の2冠を獲得したブランコ。オリックスを自由契約になり14年から加入するバルディリスも、13年は自己最多の91打点を記録した。リーグ最多の630得点をたたき出した打線はよりパワーアップ。今季も強力な外国人がけん引する状況は変わりなさそうだが、やはり将来的に考えると若くて有望な野手が打線に加わった方が大きな魅力になるのは間違いない。10代の間にしっかりと力を蓄えた地元・神奈川出身選手の活躍があればチーム戦力の底上げと活性化が十分、期待できる。

 中畑監督への感謝の思いも強い。「奄美大島でも横須賀でも付きっきりで指導してくれた。本当に気にかけてくれた」と話す。指揮官の思いに応えるためにも、自らのプロ野球人生を輝かせるために結果を残したいところ。「一軍に上がってもすぐに落ちたら意味がない。上がったら落ちることがないように一軍に居続けられる選手になりたい」と意気込んだ。
オーロラビジョン

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