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新垣渚 投手 #18

暴れ馬への原点回帰

 



 昨季はわずか1勝にとどまり、900万円ダウンの3300万円での契約は1500万円だった1年目を除くと、新垣渚の生涯最低年俸となった(金額は推定)。2007年には1億2000万円を稼ぎ、斉藤(現野球解説者)、和田(現カブス傘下)、杉内(現巨人)と「4本柱」として信頼を集めた。昨年、斉藤前リハビリ担当コーチが現役復帰を断念し、今季、チームに残ったのはこの男だけとなった。ダウンに笑顔はない。ただ表情は決して暗くはなかった。「登板機会が少なかったので、予想していたとおりのダウン幅だった。登板機会が少ないのも実力。これじゃ、いけないと思った」

 背水の12年目への計画は練られている。「春はルーキーのようにアピールしていく」。がむしゃらに投げていた原点に回帰し、当時の荒々しさを取り戻す考えだ。

 常に右肩の不安があった近年はスライダーの曲がりを小さくし、芯をずらすツーシームを覚えるなど、生き残る道を模索していた。ただ、筋力トレーニングで不安を少しずつ取り除いて迎える今季は

「昨年の秋キャンプから右肩の状態もいい。ストレートと三振を取れるフォーク、スライダーを磨いていきたい」。04年に177奪三振でタイトルを獲得し、07年はシーズン25暴投のプロ野球記録も作った暴れ馬のようなスタイルの復活を目指していくことになる。

 年始に行われた九州共立大の後援会パーティーでは、仲里清監督から「来年いるかどうかは分かりませんが……」と紹介され、苦笑いを浮かべたが、恩師の期待の証しだと感じている。「心に響いた。毎年、勝負だと思っているし、ダメならダメだと思う」。まだ、33歳。老け込む年ではない。

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