阪神移籍2年目のシーズンを迎える
西岡剛は、今年を相当意識している。「前も言ったけど、この2年間は僕にとってすごく大切です。今年は最終年でもあるので、しっかりと結果を出さないといけないと思っています」
沖縄・宜野座キャンプ入り直前まで南国・ハワイで自主トレを行い体作りに没頭した。
日本ハム・中田とのハードな合同トレーニングで完全に仕上げてのキャンプインだ。
メジャーから復帰となった昨季は122試合出場(打率.290、4本塁打、44打点)、自身二塁手としては初めてのベストナインを受賞した。しかし、左ヒザを痛めるなど、1年目の内容には満足していない。
阪神と2年契約の最終年となる今季。西岡は「何より優勝しないといけない。少しでも貢献したい」と語る。自らが2年目のジンクスを吹き飛ばすことで、チームに9年ぶりの歓喜のVをもたらしたい考えだ。
そこで西岡が声を掛けたのが年明けの
大和との自主トレーニングだった。「僕が勢いをつけて背中を押す存在になればいい」と二番打者候補の大和にアドバイスを送り続けた。
1年前はトップバッターとして春先は打率3割をキープしてけん引した。西岡は「一、二番のウマが合わないとチームに勢いがつかない」と沖縄キャンプでもコミュニケーションをとっていく。
ロッテ時代の2005、06年に盗塁王になった当時の姿が再現されれば、開幕ダッシュの成功は間違いない。「一番・二塁」に座る西岡は「もうスイッチは入っている」と着実にペースを上げていく。