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牧原大成内野手・チームに求められるユーティリティー

 



 今季から“二刀流”に挑戦する牧原大成が、最愛のパートナーのために大ブレークを狙う。3月16日に、3歳年上で香川県出身の元会社員の女性と福岡市内で婚姻届を提出。「初めて守るべき存在ができ、すごく大きなモチベーションになっています」。内野が本職ながら、今季から外野守備にも挑戦し、ユーティリティー選手として存在感を見せている22歳には、強い責任感が漂っている。

 夫人とは育成枠から支配下登録された2012年に出会い、昨年から本格的な交際に発展した。昨季はウエスタン新記録となる120安打を放ち、首位打者も獲得。約半年間の交際期間を経て、一軍定着を狙う今季の開幕前にゴールインした。「料理がおいしい」と照れる姿は初々しいが、姉さん女房の強力サポートを必ず今季のブレークにつなげる覚悟だ。

「工藤ホークス」に欠かせない存在となりつつある。工藤監督は2月のキャンプからユーティリティー選手の育成を強化。試合終盤の攻守のバリエーションを増やすことが目的で、一人複数ポジション制をチーム力アップにつなげる考えを持っている。その中で指揮官が最も期待を寄せているのが、50メートル走で6秒を切る俊足の牧原の外野挑戦。キャンプ中の紅白戦でも初戦から2日連続、中堅でスタメン出場した牧原は、俊足を生かした好守を連発し、工藤監督からも「シーズンでも使える」と太鼓判を押された。

 超強力打線の中で、レギュラー奪取への壁は高いが、オープン戦最終戦となった広島戦では外野守備から途中出場し、メジャー帰りの黒田から中前打を放ちアピールした。新たな家族のためにも、牧原が今季は全国にその名を売る。
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