来日3年目を迎えた
ディクソンがチームのエース格となっている。「このチームは素晴らしい投手ばかり。その中で開幕投手に指名されたことはとても光栄なことだった」。昨年オフに右ヒジ手術を行いリハビリ中の金子に代わり、2015年の開幕投手を務めるほどに成長した。
3月27日の
西武戦(西武プリンス)。相手先発・牧田と息詰まる投手戦を演じたが、味方の援護なく7回1失点と好投を見せながら敗戦投手となった。140キロ後半の力強い直球と、今や代名詞とも言えるナックルカーブを武器に、相手打者をねじ伏せる投球スタイルは今年も健在。その後も好投を続けながらも自身初の開幕3連敗と勝ち星に見放された。それでも
「シーズンは長い。自分のピッチングを続けることでチームにも勝ちがつく。まだ、まだ始まったばかり」と下を向くことはなかった。
投打に故障者が続出し開幕から6カード連続負け越し、借金は早くも2ケタに到達するなど最悪なチーム状況の中で、ディクソンが最高の投球を見せたのは4月18日の西武戦(ほっと神戸)だった。開幕戦で敗戦を喫した相手に9回4安打1失点で待望の初勝利。チームも今季初の連勝をマークするなど一気に流れを呼び込んだ。
比嘉、佐藤達、岸田、平野佳が離脱した苦しい中継ぎ陣の中で完投した右腕に、森脇監督も「最高の投球をしてくれた」と賛辞を贈った。開幕から4試合を投げ(4月23日終了時点)1勝3敗ながら防御率は2.17と抜群の安定感を誇っている。「これまで成し遂げてない10勝は必ず達成したい。チームが優勝するために投げるだけさ」。先発ローテの中心として森脇
オリックスを支え続ける。